さあさあ、夏の魚を釣り上げるゾ
5月最後の釣行で木っ端でありながらもシマアジを釣り上げてしもうた。
釣ったことよりも大切なのは、シマアジがそこにいることがわかったことじゃな。
延べ竿で届く範囲が木っ端だったが、少し遠投してどの程度釣れるのか・・・
去年まではウキフカセで足回りから数十メートルがターゲット。サイズは22cm~25cmぐらい。
今年はもう少し遠目を狙うために、少し仕掛けを変更するぞ。
と言うことで、遠投性が高いウキを購入じゃ。
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これのLEDライト付を購入したが、1000円ぐらい。
これまではライト付で800円程度のものを買っておったが、こえは大正解じゃ。
遠投性が飛躍的に伸びるぞ。ライトの光量もよし。久しぶりに正解の買い物じゃった。
朝まづめがターゲット
夜釣りのアジから夏のアイツがターゲットに。
そうなると朝まづめメインなので、釣り場に入るのもかなり遅めじゃ。
夜は何時に出ても構わないんじゃが、車の中で寝るのが辛い辛い。
今はすっかり日の出も早くなって4時半ぐらい。
そうなると日付を跨いで自宅を出ても問題なしじゃ。夜中のドライブはすいすいスーで気持ちいいぞ。
夜風に吹かれながら、渋滞もいもなく現場到着。
ほぼ満月じゃな。満月の夜は明るすぎて、アジは釣れんのう。
幸い、いつもの釣り場は空いていたんで、最初は一応サビキから。
どうじゃ、おるんじゃろ。喰う気がないだけじゃろ、そのピンクサビキを加えてみい。
そうこうする間に東の空が白み始めて、ヘッドライト無しでも周りの様子がジワリと見え始めてきたぞ。
そろそろかご釣りの仕掛けを準備するかのう。
針は2本、自作でハリスは1mぐらい。遠投するとカゴに仕掛けがよく絡む。
ハリスを短くすると絡まりがかなり回避できるが、やっぱり警戒感を持たんようにハリスは長くしたいのう・・・
ん、? サビキのウキが沈んだようじゃ、フグか?
竿をたてて、糸ふけをとって道糸を手繰っていくとフグではないのう。
糸の先には確かに魚がつい取るようじゃ。
仕掛けを手繰り寄せると、グレーの背中は・・・
久しぶりのアジじゃ。ばらしちゃいかんぞ!
中々のサイズじゃ。20cmは超えておる。
だが、体高がいまいちで、金アジというより回遊している銀アジっぽいのう。
まあよい、手返しよくぶっこめば、また釣れるかもしれん。ぽーん。
かご釣りの仕掛けを再開。買った遠投ウキを取り付けて、daiwaのカゴを取り付け・・・
またサビキのウキが沈んでおるぞ。これもアジじゃ、丁寧に手繰り寄せて。
おうおう、小さいのが付いておる。あれじゃあ、アジと言うよりサッパじゃ。
あっ! ばれた・・・ まあ、いっか。
ほとんど悔しくない。そんなことよりカゴ釣りじゃ。
自作したハードオキアミ(仮? うそ?)を付けてぽーん。
おうおう、驚くほどよく飛ぶぞ。わしのしなった3号磯竿がうなるぞ。
今までなら力を入れて飛ばしても、空気抵抗でとばんかったんじゃろう。
軽く投げても50mは飛んでいくぞ。
これで沖の魚は全部俺のもんじゃ・・・・ と叫んだとか叫んでないとか。
この日はなんか釣れる気がする。潮は大潮で日の出の後に満潮。
やっぱり潮が引くと魚は湾に入ってこん気がするのう。
ちなみに、サビキはその後だんまりじゃ。こいつも遠投かごに変更じゃ。
そうこうしているうちに、日の出完了。
早う来い、カツオの一本釣り並みに全部つり上げちゃるぞ。
なんせ、くーなーはアジ1匹しか入っとらんけんのう。
おっ、ウキがズボッと沈んだぞ。
フカセの円錐ウキでもなく、遠投用の10号ウキじゃ。小物ではないじゃろう。
その後もウキが浮いてこん。いいぞ。狙いのアイツはすぐに合わせ釣せると針掛りせんけんのう。
恐らくためし食いして餌を吐いて、喰ってを繰り返す喰い方をしておるんじゃろう。
数秒待って、糸ふけを取って、ゆっくり竿を立てるぐらいの軽合わせ。
狙いのアイツは唇が繊細じゃけんのう。あんまり大した合わせはいらんのじゃ。
むしろ軽く合わせを入れるだけで、勝手に針掛りしてくれるんじゃ。
なんかつい取るけど、なんかわからん。それほど大物には見えんが、丁寧に寄せんといかんぞ。
ウキが見えて、背中が見えたぞ。
メジナではない、灰色に近い回遊魚っぽい色合いじゃ。
おっ左右に動き始めた。っていうことは・・・ キラッと魚体が光るぞ。
と言うことは、あれじゃ、 わしの釣りたい夏の魚。 刺身が最高にうまい高級魚。
それは、シマアジじゃ!!
竿1本まで近づいてきたぞ。おっ、最後のあがきでグングン引くぞ。
ここは竿を倒して、力をいなさんと口切れするぞ。
念のため、タモ入れするぞ。タモを伸ばして、竿をたてて・・・
どうじゃ、このきれいな魚体。
鏡の様にキラキラ光る孤高のシルバーの魚体に黄色い横すじが入っておるぞ。
アジよりも体高が合って、身が分厚い。
まあまあデカいぞ。サイズを計るかのう。
いや、時合は短いじゃろうから、早く仕掛けをぶっこまんといかんぞ。ぴょーーん。
それにしてもきれいな魚じゃ。うまそうじゃのう。
ヒレまで薄黄色く透明で天使の様じゃ。
まずは刺身じゃろう。もう少し連れたら、贅沢にも塩焼きじゃ。
それよりも贅沢なのはアジフライならぬ、シマアジフライじゃ。
シマアジフライなんかしたら罰が当たるかもしれんぞ。
尾びれの上を見るとちょうど30cmかな? まっ、まて。尾びれの下を見ると31cmではないか。
尺越えじゃ!!
これだけのサイズがあれば、皿にもなかなかのらんぞ。
んっ。もう一方の竿のウキがないぞ。時合到来か?
竿をゆっくり立てると、重たいぞ。
重たいが、これは根掛りしておる重さじゃ。ただ、それなりの大きさの魚でないと、根掛りするほど潜れんと思うんじゃがのう。
竿を上げてポンピングを繰り返してテンションマックス。
どうするかのう。根から出てくるのを待つためにしばらくほっておくか、でもその間に時合が終わるかもしれん・・・
ええい、グッと引っ張ってしまえ!!
あっ、ぷつっ・・・
まあ、そうなるじゃろうな。 ただ、あれはなんじゃったんじゃ?
その後は予想通りの時合終了。
辺りがぱったり無くなってしもうた。 潮が引いて回遊魚は沖に出たんじゃろう。
去年もそうじゃったが、潮が低いと魚影が遠のくぞ。
オキアミもなくなって終了じゃ。結局9時ごろまで粘ったがダメじゃった。
それにしても、あの根掛りはなんじゃったんかのう。
後から思えば、湾の中じゃったから、海藻の茂みの中に逃げ込んで根掛りのように重くなったんかもしれんのう。
針はつい取ったし、ハリスに目立った傷はなかったからのう。
そうじゃ、藻場に隠れてハリスが藻に絡まって、引っ張って、引っ張って、ばれたんじゃろう。
じゃあ、どうしたらよかったんかのう・・・
夢のマルチ安打は遠いゾ。
まあ、よい、去年以来のシマアジじゃ。それも尺オーバーじゃぞ。
どうじゃ、この存在感。300gちょっとか。
一晩寝かせて食ってやろう。
見てみろ、アジがかわいく見えるぞ。
大きさだけでなく、このキラキラした魚体の美しさは月とすっぽんじゃ。
我が家の大皿に入りきらんではないか!!
一晩は寝かした方がいいじゃろう、そうじゃろう。
今日のうちにはらわたを取り出して、頭を落としておいた方がよいと思うじゃが・・・
魚を寝かせるだけでなく、自分が寝てしもうた。(笑)
次の日の食卓に久しぶりのシマアジの刺身が登場じゃ。
これだけ大きいと捌きがいがあるぞ。
アジなら頭を落として、片身を背骨に合わせて頭からしっぽに向けて一発じゃが、この大きさのシマアジなら、教科書通り背中から数度に分けて背骨まで包丁を入れて・・・
腹側から背骨に向けて包丁を入れて・・・
どうじゃ、きれいに3枚おろしじゃ。
血抜きをしておるから、赤骨周りにあまり血合いが残っておらんじゃろう。
どうじゃ、この盛り合わせは。んっ?
もう少しきれいに盛れんかじゃと? わしもそう思うぞ。まあ、腹に入れば同じじゃ。
ちなみに、上・中がシマアジで、下段がアジじゃ。
家族みんなで食べるとシマアジはあっという間じゃ。
ちょっと前までアジが飛ぶように売れとったのに、この日はアジが半分以上残っておったぞ。
現金な奴らじゃ。確かにシマアジとアジではうまさが全く違うからのう。
(まあ、アジは産卵が終わったのか、甘みも脂もいまいちでちと痩せておるように感じたのう。)
1ランクではなく、2ランク違うと言ったじゃろう。
これはまた釣らんといかんのう。それも数日に分けて食べられるよう、刺身以外にも料理できるように5匹ぐらい釣りたいのう。
いや、わしのクーラーボックスがパンパンになるぐらい、氷がたらんでコンビニで買わんと意見ぐらい釣らんといかんぞ。
さあ、次はいつ行くかのう。待ちきれんぞ。
次は35cm、40cmオーバーじゃ。5匹じゃ、つ抜けじゃ!
がはは・・ 釣ったるぞ!! がははは・・・ ぐぅ・・・(夢の中)
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