数年前に知人のつる薔薇が可憐で、シーズンになると小さくて多輪の花が咲き乱れる様子に感動して、心打たれました。

さっそく近くのホームセンターや販売店に足を運び苗を見てみましたが、やはり結構値が張ります。1株が2000円から3000円で、外国メーカー数社がかなり代替的に販売を独占しているような感じを受けました。


花びらの形や大きさ、つる性や咲くシーズンなど、驚くほどに品種が多く、最初は選ぶのに迷ってしまいました。

それぞれが特色豊かで、店頭に並ぶ花を見ると確かに購買意欲をそそる苗ばかりで、いろんな種類のものを試してみたくなります。

最初は結局はイギリスの販売元のものを数株買いますが、それだけで1万円を超えてしまいます。

園芸にこんなにお金を取られるものかとは思いますが、植物を育てるのは心のリフレッシュになりますし、季節を感じて穏やかな気持ちになれるので、奮発して買いました。

まあ、毎月払う金額でないですし、うまく育てられれば数年は楽しめますしね。


 苗を買うと、次にほしいのが鉢になるでしょうか。そっけない素焼きの鉢であればそれほどの値段では荷ですが、ちょっとおしゃれな形になるとそれだけで2000円前後からで、高いものは5000円を超えてきます。

ここら辺はネットでいろいろ調べて、最後は10鉢以上を購入することになりましたが、選んでいるときはその勢いで簡単ですが、後になるとベランダ一杯に並んだその数にびっくり。

結構お金を使ったなとしみじみ思ってしまって。苗と鉢があれば後は土と肥料でひと段落つきます。この肥料もまた、特別なものは高いんですが、ここもこだわって買ってしまいました。

一番良いものを一度は使ってみないと気が済まないこの性分はよいのか悪いのか・・・

 最初は春先の3月ぐらいに4~5鉢をそろえて、せっせと水やり、楽しいですね。

子供の頃から、動物の世話や花を育てたりする機会はあったので、大人になるとこつこと出来るもんだなと思いました、ドコモの頃はほんとに適当でしたが。1・2か月たってGW前には枝ぶりも結構立派になって、シュートと呼ばれる新しい新芽の枝が数本根元から出てくるものもあります。

新芽は赤いんですね、バラは。他の庭木でも時々、春先の新芽が赤いものがありますが、少しエンジ色に似た茎と葉が出てくると1週間もたてばかなり立派な成長が見られてうれしいです。

それがGW中につぼみが沢山見られるようになって、GWが明けてから開花となります。

その後数年育てると、開花の時期は必ずGW開けです。

暖かくなるのが早い年でも、GW中に数日”真夏日”なんてのが出てきても、このタイミングは毎年同じなので、自然の法則ってすごいな、って思いますね。

お茶でもお米でも、季節や作業の時期を日にちで表すことがありますが、植物は常に自然の中で、太陽と気温や雨の影響を受けて育つことを改めて感じる事ができます。

そう考えると、長雨や台風があると、農家は大変な苦労をしているんだろうと、思ったり。


 この春先のバラは凄く見ごたえがありますし、ベランダから香るバラのにおいが上品で香水のような感じがします。芳香剤ではラベンダーかバラかぐらいに、沢山商品化されていますが、なるほど、このにおいかと納得の香り。

花もほんとに花びらの形や膨らみ、大きさ共に見ごたえがあります。ところが、せっかくのバラも雨にたたられると、すぐに黒く酸化するような見栄えになって、1週間も持たずに、花びらが散り始めます。

この花がら取りが次の花のために大事なんですが、最初は切ないんですよね、せっかく咲いてるのに。忍びなくて、寂しいんですが、シーズンも最後になると、ある種の”作業”になるので、ここからは無心に花びらをハサミで摘み取るストイックさ。

バラも成長しますが、こちらも成長するんです。


 そうこうしていると夏の暑い盛りで、水やりが大変な時期になります。

水はけがよい土を使ているので、1日水をやらないと、土は結構カラカラで、ジョロの往復でもらちがあかなず、ホースでの水やりを毎日することになります。

2~3日の夏の旅行は結構危険な時もあって、旅行から帰って水やりした翌日に葉っぱが黄変したり、はらはらと落葉すると、まずいなと思ったり。

植物は根っこが大切で、根っこが死んでいない限りまた、芽吹きますが、元に戻るまでに時間がかかります。


 この夏にしっかり力を蓄えた後の秋のバラは春のそれとは趣が違って、気持ち長く、沢山咲いてくれるような気がします。個人的には秋口は乾いて少しヒンヤリした風邪が吹いたりすると、人恋しい気持ちになって感傷的な気持ちになってしまいますが、ベランダに薔薇が咲いてると、ふと心が和みますね。

冬に向かっては水やりの回数もぐっと減るし、花がら摘みもなくなるので、手入れすることもぐっと無くなります。

一番寒い2月ぐらいに、土替えを頑張ってやるとその年の春先の芽吹きがぐっと違います。

鉢の中の根が成長するスペースがなくなると、土の上の成長もぐっとなくなってしまうんですね。

ところが、2年目以降になると、病気との果てしない戦いに明け暮れる毎日になって、ほとほと疲れてしまいました。

このことは、また別の機会にするとして、しょくぶつを、特に花の咲く植物を育ててみることは凄くお勧めです。その時に、”枯れたら”なんて考えることだけはやめましょう。

枯れます、うまい人でも。枯れたらまた頑張ればいいんです。

何度も繰り返すうちに育てるもの上手になりますから。なんでも繰り返しやっていくうちに、うまくなっていきますので。

こうやって初年度のバラは大満足の成長だったんですが・・・