大問題
シェークスピアは知らんが・・・
釣れるか・釣れないか、それは大問題だ。
確かに釣れなくても、釣り糸を垂れているだけでいいと思う日も・・・・ ない。
(そう思う瞬間はある)
ぽかぽか陽気で爆釣の合間の休憩ならそうだろう。
しかし、片道一時間以上ハンドルを握り、し烈な釣り座争いに勝ち抜いて釣りに行くんだ。
生命感の無い海と対峙することほどつらいことはない。
やはり坊主はつらい。
アイゴやフグしか釣れず持ち帰り0、も同じくつらい。
釣れる日を考えるよりも、釣れない日を避けるようになった。
よく釣れるかどうかはその日次第だが、釣れない日は何となくわかる。
そんなことを考えてみた。
(今回の記事は読み物です)
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死活問題
釣れるか釣れないかは自然次第ではない。
魚次第だ。
あちらさんだって、生きているんだ。
腹が減ったら餌を食べる。
乗っ込みシーズンなんていうのは需給で言えば、需要過多だ。
魚の気持ちを考えてどんな時が釣れないのか。
まずは前提条件。
アジがメインの遠投カゴ釣りと泳がせ釣りでフィッシュイーターをショアから狙う。
(ヒラスズキをさらしで狙うルアーマンとは条件が違う)
- 急激な水温低下
おそらくもっとも悪影響を与えるのはこれだろう。
変温動物の魚は水温の変化が死活問題だ。
泳がせ用の生きアジをエアレーションしたバケツに入れておく。
冬場になると、30分程で白い腹が浮いてくる。
酸欠ではなく、水温が低いのだ。
(海水を汲みなおすとすぐに元気になる)
陸上の海水は海風を受けてどんどん冷たくなる。
人間でいう、手がかじかむ感覚ではないか。
もちろん、彼らにとっては全身がかじかむということだ。
冬将軍とか、強い寒気が釣り場に近づくとその後の数日はダメだ。
根魚ならそこにいるかもしれないが、アジを含む回遊魚は深場・沖合に出払ってそこにはいない。
数日と言っても、1日・2日ではだめだ。
急激に下がった水温は2日程度では上がらない。
南風が入るか、終日晴れの日が続かない限り回復しない。
忘れてはいけないのは、川の水。
陸上を流れる川の水は海水以上に低下するだろう。
そんな川の水が海に流れ込む河口付近では厳しい状態が続くのだろう。
ただし、急激な変化が悪いだけで、水温の低下が止まれば魚影も少しは戻ってくる気がする。
彼らも沖合・深場では餌が少ないのだろう。
エサを求めてショアに寄ってくるのだ。
まあ、寒気が入り込むと1週間は回復しないと考えている。
逆に、急激な水温の上昇だってあり得るだろう。
ただ、急激な水温の上昇なんてのはほとんど起きない。
真夏は水温が上がるが急激とは思わない。
唯一起こりえるのは台風一過か。
台風直後はとにかく熱い。
が、台風直後が釣れない理由は潮の濁りが主因だろう。
とにかく、寒波はきつい。
- にごり
2番目に大きな影響を与えるのは濁りだろう。
もちろん、チヌの様に濁りを好む魚もいるが回遊魚は全くダメだ。
エラ呼吸が出来ないのだろう。
根魚は同じ場所に居着くため、少々の濁りでも呼吸が出来るんだろう。
回遊魚はそうはいかない。
息が出来ない環境で捕食するはずもない。
ただし、この濁りもいくつかの種類がある。
悪いのは春一番や台風のような強風で海水が攪拌された濁り。
海底の砂や土などが巻き上がった状態。
人間でいえば、煙に巻かれるようなもんだろう。
一方で夏場のプランクトンによる緑色の濁りはOK。
”海は澄み切っているほど釣りによい”と思う釣り人はいないだろう。
真冬の潮は澄み切るが、植物性プランクトンのいない海は魚にとってはつらいだろう。
もちろん、茶色く濁った赤潮はどんな魚もダメだ。
夏の夜釣りで夜光虫をたまに見る。
虫と書くが、青白く光るプランクトンだ。
衝撃によって光る。
波が岸壁に当たると青白く光るのだが、こういう時はあきらめるしかない。
東京湾では赤潮が時々起きる。
そんな時に釣りに出てボーズとなっても当たり前だ。
強風直後は最低1日は空けることにしている。
出来れば2日は空けたい。
とにかく、水温の急激低下や潮の濁りは捕食以前の問題だ。
寒波や暴風の直後に天気が落ち着き、晴れの日もある。
そんな時に、意気揚々と釣り糸を垂らしても・・・・
要するに・・・そういう時はどんなにうずうずしても釣行には出ない。
外洋に面したショアであれば、うねりも残る。
まあ、翌週まで我慢できるか・・・・ それは別問題だが・・・
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