北風と釣り 

 窓に結露することも増えた。

寒さはこれから本番だが、夜釣りでは既に防寒対策が必要になり始めた。

釣りの防寒は単に服を着こめばいいわけではない。

海沿いは陸地よりも気温の変化が大きく、朝まづめに掛けて靄が出る。

どんより重い湿った空気が風に乗って海岸をなめると、アウターを突き抜けて芯まで冷える。


街歩き用の”普通”のアウターはウールだろうがコットンだろうが分厚ければいい。

釣り用は外気を完全に遮断するレインコートのような化学繊維が絶対だ。

ただ、真冬の夜釣りではそれだけでもダメだ。

ダウンジャケットは防寒力が強いものの表地が薄く、針や磯の牡蠣殻にでも当たれば大穴が空く。

登山用のメーカー品は防寒力が極めて高い。

雪山も環境が厳しいのに加えて、動きやすい可動性も求められる。

一方釣りは海水を浴びるので金属製のジッパーなどはもちろんだめだ。

いろいろ調べて迷ったものの、やはり餅は餅屋で行くことにした。


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ワンランク上 


 これまでの冬着は下からユニクロの極暖にジーパン・トレーナー、その上にフリース地のパンツとダウンジャケット、そして春夏兼用のレインコート。

これはこれでいいんだが、年々寒さを感じるようになるとより良いものを手に入れたくなる。

単純に重ね着すればするほど動きづらい

釣りでは何度も竿を振る。

パンダの様にぶくぶくでもキャスティングできないわけではないが、それでも動きやすいほうがいいに決まっている。

重ね着する服が厚手になるほどに、着込むのも脱ぐのも大変だ。


極めつけはトイレ

体が冷えれば一晩で何度も”小”をもよおす。

こんな時にぶくぶく着込んでは、ものを取り出すのも一苦労だ。

ことが終わった後にきれいに着込みなおさないとパンツと上着の間からスース―して寒い。



ということで、今回は餅屋の餅にすることにした。

以前のレインコートは上下がジャケットとパンツ型の構造。

まあ、一般的ではあるが上下の隙間から冷気が入るのが残念なところ。

”小”をしてもきれいに服を重ね難いので、この上下の隙間は防寒上つらい。


今回は「本気の防寒」のために数少ないチェストパンツ型を選択。

チェストパンツ?とは要するにオーバーオールだ。

サスペンダー付きのウェーダーのようなもんだ。

チェストパンツは胸元までパンツ生地に覆われているために腰元から冷気が入ることが全くない。

ズボンをどんどん重ね着すると腰回りが苦しくなるが、チェストパンツは腰を締め付けるゴムも無いので快適そのものだ。

しゃがんで立ってを繰り返してもパンツはずれてくる。

チェストパンツは肩からのサスペンダーで生地を引っ張っているのでずれ落ちることももちろんない


 DAIWAのHPをみるとチェストパンツ型はDW-1008TとDW-1208のみ。


ちなみに、DW-1008Tは”トーナメント”とかプリントされている最上位製品。

定価は10万を超える・・・

その一つ下のDW-1208に狙いを定めたが、いかんせん結構なお値段だ。

うなることしばし・・・


 楽天の感謝祭セールで値段を見るとキャスティングが20%ポイント付与の大盤振る舞い。

お買い物マラソンで日用雑貨などの消耗品を買いまくってポイントアップ。

当初の倍近い価格帯となったが、まあいい。

ゴアテックスの性能も確認しよう。


現物チェック 


 キャスティングの商品発送はかなり時間がかかった。

注文から1週間弱でやっと発送。

首を長くしてようやく到着。

DSC_1643

なるほどこれがチェストパンツか。

腰元に収納はそれほどガチャガチャ必要はないが、ポケットは一応3つついている。

この胸元のポケットには財布を入れる。


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社会の窓がしっかりついている。

これは絶対に必要だ。


DSC_1647

腰の両脇にジッパーが付いていて、ジッパーを下まで下げて足を入れる。

これまでのパンツタイプはパンダのようにズボンを重ね着するのでずりずりしないといけない。


腰元は何重ものゴムで締め付けられて苦しいが、こいつは腰のゴムそのものが無い

内側は起毛素材で温かい。


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このボタンのような部品を時計回りに回すと腰回りを徐々に締め付けることもできる。

取り外しはボタンを引っ張るだけで一気にテンションが抜ける。


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足元はファスナーに加えてジッパーで2重

いつもゴムブーツをはくのでこの2重構造はブーツの着脱も非常に楽。

ブーツを履いてファスナーを締め、ジッパーで締め付ければ波をかぶっても海水が入ってくることはない。



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ジャケットは想定通りしっかりした造りになっている。

これまで使ってきたレインコートのフードと大差ない。

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袖は2重構造になっているのが非常に有効。

内側はゴム式で冷気をシャットアウト

外側のジッパーで締め付ければ冷気だけでなく海水も入りずらい。


DSC_1653

フードにもDDシステムが付いているので、隙間は簡単に締め付け・解放可能。

内張りは起毛加工なので温かい。

ただし、より暖かくするのはあくまで重ね着で対応する思想だ。

このウェアだけが分厚過ぎれば、ちょっと日が出て熱くなると対応できなくなる。


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収納バックが非常い便利だ。

上下2枚のみだが、たたむと結構な容量になる。

スーパーのビニール袋では入りきらないぐらいのサイズなので専用の袋が付いているのは、さすがだ。


DSC_1660

完成。



使い勝手 


 実際の使い勝手も期待通りだ。

10月終わりの夜釣りで最低気温は14度予想で微風。

これまでのレインコートと比べて着込みが非常に楽

要するにオーバーオールなのでズボンをずるずる履くというより、足をスポンと通すだけ。

肩にサスペンダーをかけて再度のジッパーを上げるとパンツは終了。


ジャケットはファスナーが上下分離式で”まだ”固い。

しばらく使っているうちにこなれてくるだろう。

もしだめならリール用のグリスでも塗ってやろうか。

上下ともに一回り上のサイズを注文したこともあって非常にゆったりしている。

もう一段の防寒アップはもう一枚中に着ればいい。


現地到着後の着込みが簡単で早いのがうれしい。

唯一追加が必要なのはネックウォーマーぐらいだ。

これは100均で十分。

ポケットがたくさんあるのであらかじめポケットに入れて寒さが厳しければつければいい。

もちろん、脱ぐのはよっぽど簡単。

一応、かいたであろう汗を乾かすために復路は後部座席にウェアを干して帰宅。

いい買いもんじゃった。



これだけいいもんを買えば防寒はばっちりだろう。

寒さに凍える釣りにおさらばじゃ。

後は、ええもんバンバン釣って、トランクをいっぱいにせんといかん。

トラックに入りきらんほど連れたらどうしようかのう・・・

まあ年末に楽天がまたセールするじゃろう。

ってもうしばらく買わんぞ・・・



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