オキアミは万能
釣り餌は買うことは基本ない。
釣りのエサは高くはないが、数百円。
毎度の釣行で付けエサや集魚剤を買っていると、結構掛かる。
釣りの一番の出費はガソリン代などの交通費だろうが、自作で支障がないエサなら自分で作ったほうがいい。
付けエサはいろんな種類がある。
フィッシュイーターならサバやサンマの切り身やら鶏肉なんてこともあるし、イカはアジやイサキ釣りでは活躍する。
一方で、青イソメは生き餌として効果抜群。
ただ、夜釣り前にわざわざ買っておくのも面倒だし、釣り場への移動途中に釣り具屋があればいいが、そうでないこともある。
釣り人ならだれもが知っている。
一番簡単に使えて、効果が高いエサはやっぱりオキアミだ。
オキアミを食べない魚はおそらくほとんどいないだろう。
青物も狙えるし、鯛からアジ、底ものまで何でも釣れる。
ストックしておいたオキアミがなくなったので、さっそくまた作ってみた。
何度も繰り返すと、やっぱりコツがわかるし、何をすることに意味があるのかがよくわかる。
材料代は600円
近くの釣り具屋ではいつもこれを買ってくる。

冷凍ブロックは6等分に切り分けてラップ、冷凍庫で保存する。
(我が家は冷凍専用冷蔵庫がある。)
もう一つ大きな1/4切りになると、冷凍庫がオキアミだらけになる。
これはさすがに具合が悪い。
あくまで釣り餌はわき役。食料の保存に使わないと家族の心象が悪い。
ちなみに、等分するときは、釣り具屋から持ち帰って1時間程度キッチンで放置し、少し解凍されるのをまつ。
もちろんまだまだ硬い状態だが、1時間ほど経つと、力を入れるとナイフで切断できる。
冷凍庫から出した直後のハーゲンダッツにスプーンを刺さすのは大変だが、5分もするとゆっくり入るのと一緒だ。
今回は6等分の内、3辺をそのまま冷凍保存し、1/2でハード加工した。
冷凍片はしっかり解凍しないと加工できない。
格安スーパーで購入した”みりん風”調味料に浸し、完全解凍する。
みりん風に付けるのは脱水のため。
オキアミはほおっておくと黒変するが、それは絶対に避けたい。
解凍が終わったら、低温で加工するべし。
解凍後にみりんに完全に浸し、1時間も浸せばそれで充分。
みりんはあくまではわき役だ。
ここで染み出した汁をペットボトルに詰めて、釣り場でコマセに混ぜる。
これほどのオキアミエキスはないだろうし、魚もみりんの甘味は嫌いじゃないだろう。
そっからはひたすら加糖に加糖を重ねるのみ。
ボールの上にざるを載せて、その上にオキアミを載せる。
それに砂糖を大量に振りかけて砂糖まみれにする。
どれだけ掛けたらいいか? ・・・すぐにわかる。
一旦冷蔵庫に入れて1時間後に取り出すと、ざるの下に大量の水分が出ている。
まだまだ、序の口。
オキアミに透明感がない。白っぽいということはまだ脱水が不十分。
水が出る限り未完成だ。
さらに加糖。ここで砂糖をケチってはいけない。
スーパーに行けば安い砂糖は1kg200円もしない。
この脱水を中途半端にすると、冷蔵庫の長期保存で冷凍焼けしたり、釣り座で残ったものを再冷凍・再利用が出来ない。
例えば、100gぐらい砂糖をさらにまぶして混ぜ合わせて再度冷蔵庫へ。
写真はあくまでイメージで、しっかり混ぜ合わせること。
また1時間ぐらい待ってから取り出して確認しても、水が出ているだろう。
要するにまだである。 簡単な話、水が出る限り砂糖を追加し、水が出なくなればそれでいい。
また砂糖を追加して、冷蔵庫へ。
今回は冷蔵庫の出し入れを4回した。
間隔は1時間ぐらいで問題ない。
- みりんに浸して1時間
- 水を抜いて、最初の加糖し1時間
- 水を抜いて、2回目の加糖し1時間
- 水を抜いて、3度目の加糖し1時間
最後に取り出すと、水が出なくなるのと、オキアミがあめ色に透明になる。
実物を見るとよくわかるが、透明になる。
こうなると、最後に念のための加糖をして冷蔵庫に1番寝かせる。
翌朝見ても、水はほとんど出ていない。
これで完成だ。
触ると身に適度な弾力がある。
なんというか、ちょっと極端に言えば、グミを触っているような弾力がある。
後は小分けにして冷蔵保存。
この春は2か月以上釣行がなかったが、冷凍保存していたオキアミは問題なく使えた。
また、残ったオキアミも持ち帰って再冷凍・再利用が出来る。
脱水が完全にされているので、常温になっても水分が出ないために身が崩れない。
水分がないために、黒変もしない。
だから、ちょっと手をかけても自分で自作するんだ。
餌持ちも、普通のオキアミよりはいい。
海中に入っても、ただの解凍オキアミは水が抜けてべちょべちょになるが、ハード加工したオキアミはしばらくは糖分に守られて形が残る。
何も難しくない。
必要なのはボールと同じぐらいの大きさのざる。
そして、みりん(本物はかなり高いので、”風”でいい。1Lが100円台のもの)に砂糖(1kg200円もしない)。
テクニックは何もいらない。
唯一気を付けることは、常温解凍で時間をかけすぎて黒変することぐらい。
タイマーでもしかければいい。
(冷蔵庫の解凍は、氷の塊なので、半日以上かかるので待ってられない)
これなら、釣行回数によるが1~2か月に一度やればいい。
釣行が多い人は、1/8ブロックでやってもいい。
気になった方は一度試しても価値があるだろう。
また、一度試せば、その後も試してみたいと思うだろう。
なんせ、1/8ブロックからなら普通の挿しエサパックが20パックは出来るだろうか。
ちなみに、安く付けエサが出来るので、釣り座で餌をケチろうなんて思ったことはない。
1/8ブロックのオキアミが600円程度に砂糖・みりん合わせても、1回分は100円ちょっとでてきる。
残念にも釣果が上がらず残ったなら、再度使えるので、便利だ。
準備万端。
旬のうりぼうをまた狙いいくか。
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