根魚は夜
潮どまりで釣れない時間帯は釣り人にとってつらいもの。
夜釣りのアジのあたりが遠のいた時に、沖目に遠投して狙いたい魚がいる。
沖目には駆け上がりがあり、少し水深がある。10m以上あるだろうか。
ここで狙いたいのは根魚。
カサゴやハタを狙ってみよう。
ということで、いつものオキアミではないエサを準備しよう。
根魚に使うエサといえば青物か虫えさ。
イソメは夜釣りの道中で購入するのが面倒。
となると、青物で餌を自作することにした。
今回はそれに加えて、釣果の噂が高い鳥のササミも試してみる。
塩漬けにするだけだが、それだけでは能がない。
かくなる上はアミノ酸パワーか着色が選択肢か。
ササミは黄色の着色がよいとのことなので、近所のスーパーに・・・
最初のスーパーは赤と黒しか置いてない。
赤は食紅で分かるが、黒を使う料理があるのか・・・!?
食べ物を真っ黒に染める人がいるのか!?
このスーパーのバイヤーを疑うな。
次のスーパーは赤と緑。
クリスマスカラーか・・・
3店目は赤と青。 青に何を染めるんだろう・・・・
徒歩で3店回ったが見つからないので、わざわざ車を出す羽目に。
ササミにサバはどの店でもあるのに・・・
ということで4店目で黄色い食紅と見つけ、100均で入れ物を購入。
今回は初挑戦なので特段の工夫はなく、シンプルにやってみますかね。
食紅は黄色で
1cm程度の幅に切るだけだが、そもそもが人様が食べる用の食品です。
甘酢漬けのサバは今にでも食べてくださいと言わんばかりのかぐわしき香りが。
食用に加工してあるだけあって、非常に柔らかい手触り。
食べるにはいいが、針掛かり、餌持ちという意味ではかなり不安。
塩漬けで締まってくれればいいんだが。
ササミを切る頃には、やはり何かの料理をする錯覚が起きるぐらい。
鶏肉にサバ・・・ バランスのいい夕食になりそうだ。
うーーん。いつもの赤タン以上に簡単すぎる。
これに想像の倍は塩を振る。
仮にも人間が食べる食品に、これだけの塩を振るのか?と思う量。
手でなじませてからも、追加で塩をふる。
今回の大切な目的は塩による脱水。
これでもかと塩を振らないといけない。
特にササミは見るからに水気が多い。
燻製ばりに水気を飛ばさないと針掛かりが悪いはず。
最後に黄色い食紅を振りかけて着色する。
どこまでやっても、やっぱり食べ物に見える。
この黄色い食紅が飛び子の卵に見える・・・
むしろ松前漬けにすら見えて、非常においしそう。
食べれなくはないはずだ。甘酢漬けのサバはおいしいだろう。
ササミを生で食べる勇気はないが。そして、そんじょそこららの梅干しよりきつい塩気だ。
手に色がつくのでスプーンで混ぜようかと思ったが、水気がないので食紅が混ざらない。
もんでもんで、食紅をさらに追加。
さすがにこれだけ変色すると、食欲はどんどんなくなってくる。
今日のことはこれぐらいにしておこう。
一晩冷蔵庫で寝かせて脱水を進める。
ササミからかなり水分が出るだろう。
キッチンペーパーを引いて、冷蔵庫へ。
思った以上の完成度
一晩おいて取り出すと、想像以上に脱水が進んでいる。
このままパッキングしてもいいんだろうが、一応、流水で塩分と無駄な食紅を落として水気を取る。
さあ、この餌で根魚がいくつ釣れるのか。
実は、新たな目標であるあいつも、黄色いササミを食べるそうだ。
夜釣りの根魚用にサバを使って、朝まづめのあいつがオキアミに飽きたころにこのササミか・・・
ふ・ふ・ふ・・・・ 釣れるぞ、絶対に釣れるぞ。
トランクがハタが3匹、そこにあの3段引きのあいつで竿が曲がる!!!
今夜は眠れるのかのう。
がはは・・・
(なんと幸せな人生か!)
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