「秋ナスは嫁に食わすな」ってこの季節になるとたまに聞くフレーズですが、その意味はいくつかあるそうですね。

 美味しすぎるので、他家から来た嫁なんかには食べさせるな、なんてブラックな意味が一番有力だそうです。他には秋ナスは種子が付かないので、子宝に恵まれないからとか、茄子は若干の毒性があるそうで食べすぎると体に悪いからとか。毒があるなら、嫁と言わず食べないほうが良いですよね・・・

 我が家は近くの道の駅で野菜を買うことが多く、そこは新鮮で安いんです。スーパーだと120円とか140円とかの値付で、100円にプラス何十円ってことが多いんですが、みちの駅は安いものは100円が多いので、ついついあれもこれもで買ってしまいます。
 ってことで、よく買うのが茄子です。野菜は旬の時期になると大量に次々なるんですが、茄子もその一つ。だから旬になると量も多くて安いんです。大きい茄子が5本入って100円ぐらいですから。

 ところが、茄子はほっておくと2~3日で種が出てきて、味がすぐに落ちてしまいます。持ちの良い野菜もありますが、茄子はどちらかと言うと普通か傷むのが早い部類でしょう。美味しい野菜なんですが、週末に茄子を買って、平日に手の込んだものを作る気力もなく、半分は早く使っても、残りの半分を週後半に使おうとすると種だらけ、

 もったいないし、茄子に申し訳ないしと思いつつ、捨てることが多かったので何かいい料理方法はないかなと探してましたが、いいのがありました、煮びたしです。

 ”いい”の理由はやっぱりあります。茄子料理はいくらでもありますので。例えば。

  1. 作るのが簡単 ここは譲れません。手の込んだ料理は忙しい毎日ではできませんから。
  2. 飽きの来ない味 一度美味しくても飽きてしまうと作らなくなるもんです。濃い味のものは歳を取ると敬遠するもんですね。
  3. 色んな材料が要らないもの 特別な調味料をそろえたり、高価な材料がいるものでないこと。それを手に入れるのにお金と時間がかかると、料理するのが億劫となりますから。
  4. 少しアレンジが出来る事 同じ材料で同じように作って飽きなければもちろんいいんですが、そうはいかないもの。加える野菜をその時の旬で変えたり、安い野菜に変えたりが出来ると気分転換になります。

 っていうことで、煮びたしはいいんです。まずは簡単。最初は油で揚げてましたが、このひと手間がやっぱり労力を使います。時間もかかります。茄子はやっぱり油との相性がいいので、素揚げなら楽ちんと取り組むんですが、これが結構時間がかかります。衣をつけず、素揚げとはいえ、煮込むわけでは無いので表面がいっぱいになるとそれ以上揚げることができません。


 っていうことで、油多めで炒めることにしました。これが簡単です。中火から強火で20秒ぐらいで鍋をふればいいだけです。ちょっと焦げ目が出るぐらいが炒め物は美味しいので、振りすぎ、触りすぎだと野菜がべちゃべちゃになります。


 後は、調味料を加えて5分でも煮るだけ。これで、2~3日に渡って少しづつ食べられるおかずの出来上がり。毎日おかずを一から作るのは大変なので、数日分をまとめて作って、少しづつ食べると夕食はすごく楽になります。


 40超えたこの年にして、煮物はやっぱり飽きも来ず、胃に優しい感じがします。ピーマンを入れたり、ししとうを入れたり、その時の野菜を使うと味にバリエーションが出てきます。


 栄養も豊富で、あまりお金もかからず、いい料理を見つけてラッキーです。


 お勧めですよ。