そんなに下手なのか!?


 どんなことにも言えるが、上手い人と下手な人では釣果が違う。

ビギナーズラックもあるのが釣りだ。


しかし、悔いが渋い時、状況が厳しい時ほど釣れる人は釣る

釣り場にたくさん釣り人がいるのに釣れているのは同じ人、なんてことがよくある。

みんなが釣れているのは、時合で食い気がある時。

釣れない時にも釣れるのがうまい人で、釣れない時に釣らないのもうまい人。


対岸からメジナをバンバン釣っていた人が急に堤防で昼寝を始めた。

その間は他の釣り人の釣果はほとんどない。

昼寝から起きた名人が釣り始めてほどなくまた爆釣を始めた。

何が違うのか、理由は全く分からないが仕掛けも違えば、腕も違うことをまざまざと感じた。


ところが、最近の釣り場ではとにかく釣り人がいない。

上手い・下手に限らず、とにかく釣り人がいない。

去年の同じ時期を見ると、数十匹から100匹のアジが上がっていたことを考えると何かが違う。


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気になるのは・・・


 年々、ニュースではマグロを含め様々な魚の漁獲高が下がっていると言っている。

今年はサンマの漁獲が少し回復したと秋口にニュースになったが、逆にイカの不漁もよく聞いた。

それにしても、ここまで急激に釣れなくなる原因は何だろうと考えて気になったことがあった。


房総は黒潮の影響を強く受けている。

黒潮は鹿児島にぶつかり、九州の東を北上し、四国の南を東進する。

和歌山や伊豆半島に好漁場が多いのも黒潮の恩恵。

冬になれば気温は急降下するものの、海水温はあまり大きく下がらず、今も20度弱。

小笠原諸島を北上した暖流は相模湾や東京湾、房総に流れ込んでいる。

真冬の瀬戸内海の海水温を見ると、太平洋の黒潮と比べるとかなり低い。


この黒潮上で起きたあの事故は・・・

中国沖の東シナ海で貨物船と衝突して炎上した石油タンカーが14日、沈没した。国営中国中央テレビ(CCTV)が報じた。現状で乗組員の生存は絶望視されている。
www.cnn.co.jp
今年の1月14日に発生した原油タンカーの沈没。

これが沈没したのが、上海沖で、南からの暖流はこの辺りから対馬海流は北上、黒潮は東進する。

中国東部沖合の東シナ海でパナマ船籍のイランのタンカーが香港船籍の貨物船と衝突し沈没した事故で、中国の国家海洋局は20日までに、流出した原油が4つの油膜を形成し、その広さはパリと同等の約101平方キロに達すると報告した。 - (1/2)
www.cnn.co.jp

沈没後すぐに、奄美諸島の海岸には重油が流れ着いた。

海岸の重油汚染の除去は行われたが、それは人間の”見える範囲”の話。

海底に沈んだものは海流の影響を受けずらく、海底に留まるとしたら?


釣り番組を見ればわかるが、多くの魚は海底にいる

オフショアの釣りでは大きなおもりをつけて海底に餌やルアーを落とす。

その海底が汚染されたら・・・


ここで、こんなページが目に留まった。

マアジは東シナ海の、沖縄と中国の中間あたりの大陸棚縁辺域が主産場となっています。
引用:九州釣り情報

とな。

産卵時期は、暖かい九州では3~5月、水温の上昇とともに次第に北上していき、東北地方では5~7月になります。
引用:九州釣り情報

もちろん、すべてのアジがこの海域で産卵するなどありえない。

ただ、事故が起きたのは1月。

3月から4月は様々な魚の産卵時期(俗にいう乗っ込みシーズン)。


そして、アジ以外の様々な回遊魚は暖かい暖流・黒潮に乗って北上してくる。

フィッシュイーターに捕食されるベイト、プランクトンが影響を受けないとは思えない。


魚にとっての水質変化


我が家の水槽にはメダカやハヤがいる。

金魚も飼っていたが、何度も死んだ。

スジエビやヌマエビなどもいる。

”水合わせ”などで水質の変化を抑える方法がとられるが、水温・PH・農薬などでエビはすぐ死ぬ。

金魚もうろこやひれが病気にかかる。


石油は人体に有毒で、発がん性がある・・・

「流出重油で多くの魚が死んだ」などと、そんな単純な話ではないと思う。

魚も水質の変化を感じ取れば、その海域に近づかないぐらいのことはするだろう。

でもそれができるのは成魚であって、卵や稚魚であれば、石油の影響で死ぬだろう。

そうでなくても、今年の産卵場所は奪われたに違いない。

東南アジアから北上してきた様々な魚も、同海域を通る時に何らかの影響を受けたんだろう。


ネットニュースなどでよく出てくる陰謀説などは全く興味がない。
(カルロス・ゴーン逮捕もフランスでは陰謀とか)

でも、もし、タンカー沈没の影響がアジに出ているならば、来年の春までの釣果は絶望的だ。

来年の春まで新しいアジは生まれない。


アジのピークは12月だと思う。

逆に夏の釣果は下がる


となると、”今”から1年弱、来年の秋まで釣れないのか!?

アジが釣れないと、ヒラメもマトウダイも狙えない・・・

耐えられん!!



漁師さんはもっと大変なんだろうな・・・


この寒波はダメ押しだ!


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