ベランダでの苦闘 


 以前はフカセ釣りがメインだった。

ところが梅雨時になると、サバコの大群に付けエサは瞬殺。

こうなると見様見真似の団子釣りになる。


そうこうしているうちに、コマセを自分で配合することが当たり前になる。

もちろん出来合いの配合エサは便利だが、これが結構響く・・・


こうなるとベランダで秘密の配合を繰り返す。

何度も繰り返すと、ベストの配合が出来上がる・・・

  1. 配合が簡単なこと
  2. 集魚効果が感じられること
  3. 安いこと
  4. 釣り場での取り扱いが簡単なこと
こんなところだろうか。

色々混ぜてみたい気持ちばかりだが、お値段もそれなりにかかる。

例えば、サナギ粉

これはにおいからして集魚効果が高いのがよくわかる

でも、お値段は結構高いのと、かなりくさい・・・

後、安い集魚剤の成分を見るとよくわかるが、集魚剤は結構いろんなものがざっくり入っている。

量増し効果の高い砂や定番の米ぬかなんかも入っている。

要するに自分流にごちゃごちゃ混ぜてもそれほどの効果の違いはないもんだ。

っと、信じている。


もちろん、ブロックアのミエビ単体と比べてはいけない。

あれは、最強だ。

狂喜乱舞する小魚を見るとその効果は間違いない。


ただし、コマセは集魚が目的であって、魚を満腹にしてはいけない

一度の釣行で十分使える程度の物量も必要。


そんなこんなを満たす今の自作コマセを作ってみた。

ランキングに参加中。面白かったらクリックをお願いします!

海釣りランキング
にほんブログ村 釣りブログ 関東釣行記へ
にほんブログ村

配合のイロハ 


  • 集魚剤 100円 (200円の半分)
 とりあえず、ベースとなる集魚剤は市販のものを使う。

これで失敗がない。

近くのホームセンターで200円で購入で入手できる。

たまに仕入れ担当者の怠慢か、1か月程度入荷が止まっているときがある。

この時はさすがに脇汗びちょびちょものだ!?

以前はこの1袋を現場で混ぜていた。

1袋使うこともあったが、それほどの集魚効果は必要ないと思う。

こうなると、半分を使って残りは袋を縛っておく。

これを繰り返すうちに、必要なのは半分だけで、残りの半分を行き返り運ぶのがばからしくなる。

また、コマセがバックの中でこぼれるのも面倒だ。

ということで、ビニール袋に混ぜて持っていく様になった。

作業場所はもちろんベランダだ。

ということで、市販の集魚剤は半分だけ使う

  • アミエビ 250円 (500円の半分)

 結局集魚力といえば、これだ。

他の何を使おうが、これの補助でしかない。

これも以前は1袋すべてを使っていたが、いつの日か半分しか使わないようになった。

ところが、この残ったアミエビバックが必ず”漏れる”。

ビニール袋に2重に入れても、漏れる。

ちなみに、この商品自体はジッパーがついている。

開封後にジッパーで閉じても、100%の密封には程遠い。

同一日の磯替え程度なら使えるだろうが、1週間後に再利用などは絶対に無理だ。

集魚剤が少々漏れても大した問題にはならないが、アミエビだけは大問題だ。

くっ、臭すぎる。

バックの中の偏光グラスから道具袋、グローブまですべてがアミエビのにおいだ。

そんなこんなを触った手で、いろんなところを触っていると、車まで臭くなる。

これが夏場だと地獄だ。

釣りバカにもほどがある。


さすがにそこまでのバカではない自分に気づく。

何度も釣りバックを洗うが、何度も漏れて、洗浄の繰り返し。

そのうち、トランクが取り返しのつかない惨事に見舞われると思い、根本的な改善策を講じた。

簡単な話だ、ペットボトルに小分けするのだ。

DSC_1388

900mlのペットボトルに漏斗(ろうと・じょうご)で分ける。

ベランダでこの作業をやる時は、なんと釣りバカかと思う。

ただ、アミエビがこぼれたあの匂い、風呂場で何度も洗ったカバンを思い出すとこの作業は必ず必要だ。

ちなみに、キッチンでこの作業をやったがやはりだめだ。

小さな粒が飛び散るとあのアミエビのにおいがどこともなく飛んでくる。

布巾で幾ら拭いても消えず、この水滴か!と気づかない限り消えることがない。

それほどオキアミは強力だ。

このペットボトル方式を使ってからは、すこぶる快適だ。

なんせ、現場でコマセに流しこんで、海水でペットボトルをシャシャッと洗浄すれば簡単にゴミとして廃棄できる。

以前はアミエビビニールを車内に持ち込んだだけで異常に臭かったが、ペットボトル方式+ペットボトルの洗浄をすることで、においは全くない。

アミエビを入れて空いたペットボトルの隙間にはアミエビのハード加工で出たドリップなどを追加しても問題ない。

なんせ、この商品は塩漬けにしてあるので、ペットボトルに入れても腐ることはない。

何気にお勧めする方法だ。

ちなみに、ペットボトルに何かを入れて持ち運ぶ方法は何かと便利だ

ペットボトルもいろんなサイズがあるし、使い終われば捨てられる。

軽いし、キャップで密封ができるのも素晴らしい。

  • 米ぬか 20円?
 集魚剤のベースは米ぬかだ。

とにかくボリュームが出るし、煙幕効果で集魚効果がある。

近くの米屋でいつもぬかだけ買ってくる。単位はこれだ。

DSC_0681

今どきは都会であまり見ることはないが、田舎のコメは大体これに入っている。

30kgだ。米一俵が60kgなので、その半分。

もちろん、コメいっぱいを入れると30kgだが、ぬかであれば、おそらく10kgぐらいか?

これで200円。

幾らでも使える。

いつもこれを4Lに小分けする。

DSC_0679

使うのはこの計量カップ。

100円ショップで子供の勉強のために購入後、ここに活路を見出した。

これが自作コマセの半分以上。

何度も釣行を重ねると、一度に使う集魚剤の量、バケツに入る量を考え、この分量に落ち着いた。

  • 押麦 800g 30円? (300円の1/10)
 チヌの集魚剤には必ず入っているのがこの押し麦。

釣ったメジナやシマアジの胃袋から必ず出てくる。

結果がすべてだ。 魚は食べている。

夏場などはキラキラと海底に落ちていく押し麦は見た目の集魚量を感じる。

これも以前は釣り場で適当な分量を配合していたが、結局めんどくさいし、使わない分を持ち運ぶのもバカらしい。

ベランダで適量を配合してしまう。

入れれば入れるほど集魚効果が上がるわけでない。

少量を適量入れれば十分。

  • パン粉 10円?
 最近はこれを少量入れている。

1袋100円以下で購入できるのと、何かのおまじない程度だ。

量増しのためなら米ぬかで十分だが、市販の集魚剤にもパン粉はよく記載されているため。


  • 魚粉 100円? (15kg2000円の1/20)
 この夏からこれを追加することにした。

アジコマセといえば、イワシミンチだ。

アジのアラが大量に出たときは、ミキサーにかけてミンチを作ろうかな・・・

などと釣りバカ根性が出てきそうだが、そこまで手を出してはいけないと自制する。

釣り具屋で買うと結構高い。

アジの集魚剤だとイワシミンチ配合のものがあるぐらいだ。

となると、それに代わるお魚系の粉末・・・

ということで肥料用の魚粉を入手。

ホームセンターの肥料コーナーは何気に集魚効果のありそうな魅力的なものが多い。

牡蠣殻などはチヌ釣りには使えそうだし、ペットフードを使う人もいるらしい。

海を汚し、環境に悪いものはもちろんNGだが、自然に戻るものであれば大丈夫だ。

ちなみに、魚粉は思ったよりも高い

イワシの魚粉は昔から肥料に使われてきたそうだが、ネットで見つけた乾燥魚粉を使った。

飲食店から出た魚粉を乾燥・粉砕したものが原料だそうだ。

うーーん、かなりかぐわしいにおいがする。

ベランダに保存するが、ビニールで3重にくるんだ・・・

これは、1L配合だ。

米ぬか4Lに魚粉1Lなのでそれなりの比率がある。

これに市販の集魚剤が半分(2Lほど?)。



全部合わせて500円程度だ。

乾き物はビニール袋(集魚パック)にまとめて縛る。

DSC_0682

現場ではこれをバケツに入れて、ペットボトルからアミコマセを入れるだけだ

簡単で汚れることもない。

車も臭くならない。

このやり方にして、きわめて快適だ。


普段から集魚剤の素(押し麦やパン粉など)を都度買い集めておく。

集魚パックがなくなると、30kgの米ぬかを買ってきて、一気に小分けするのがルーティーンだ。

大体12~15袋程度作れるはず。


釣行のたびに、この集魚パックとオキアミ・ペットボトルを車に詰めるだけ。

さあ、釣りに行こうか!









ランキングに参加中。面白かったらクリックをお願いします!

海釣りランキング
にほんブログ村 釣りブログ 関東釣行記へ
にほんブログ村