もっと安いステンレス棒を!


 遠投カゴの材料代は約330円。

その半分はステンレス棒で150円。

ただの棒が150円とは高すぎる。

そんな時にもやもやとした思いがビビッときた・・・

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材料で用意したのは50cmのステンレス棒ですが、結局はほぼ半分のサイズに折って使う。

こんな時は、内径2mmのビニールチューブが役に立つ。

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こうやって棒をチューブでつないで瞬間接着剤を付ければ、その強度は相当なもの。

ビニール管を長くすれば、両端を力強く引っ張っても、ほとんど抜けることはありません。



となれば・・・

ロケットカゴ側とハリス仕掛け側で1本づつのステンレス棒があれば、それをゴムチューブでつなげます。


そう言えば・・・

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これがあります、29cm!!!

これを2本使って仕掛けができれば、材料代は100円の2/3で70円弱。

150円→70円で、ステンレス棒の材料代が半額以下に!!

早速、本当に作れるのか検証だ。

2分・・・ ですね 

 自作ツールボックスを取り出して作業開始。

まずは、バーベキュー用のステンレスの両端を切り取ります。使用する棒は2本。

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さすがに、この端は再利用することはなさそうだ。

切断して残ったステンレス棒は27cm弱の長さを確保。

これだけあれば加工には十分。

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道糸につなぐV字部分の加工を早速。これをスナップ付きサルカンとつなぐ。

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今回はV字に折って、ぐるぐる巻くペンチ加工がなかなかうまくいきた。

経験ですかね、これは。 とにかく力が要る。

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スナップを取り付ける穴は出来るだけする方がかっこいいのと、そこから60°ぐらいの角度でカゴ側の軸から離す。

再度、屈折を加えることで、カゴ側の軸とハリス側の軸が30度位の角度で離れていく。


これで針がカゴに巻き付きにくくなる。

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そして、ステンレス棒同士をゴムチューブで結合する。

ここで、ステンレス棒とゴムチューブが接する部分をやすり掛けしてゴムとステンレス棒の摩擦を増やして、摩擦力が増えるようにしておく。

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瞬間接着剤を少量、ゴムチューブに注入してステンレス棒同士をつなげる。

ここからは、これまでの作業と同じだ。

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今回は道糸側のスナップサルカンだけでなく、ロケットカゴ上部のビーズ部分も熱収縮チューブで被覆します。

針はこのビーズの間にだって掛かることがあるので、とにかく被覆・被覆・被覆・・・

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ビーズのキラキラは集魚効果につながるかもしれませんから、こういう時のために透明なゴムチューブを使る。

後は、あれをやって、これをやってで・・・・

あっという間の20分ぐらい

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下段が50cmステンレス棒1本で作ったカゴ、上段がバーベキュー用ステンレス棒2本を結合して作ったカゴ。

接続部分は少々の力で引っ張っても取れないはず。

取れてしまうのが気になる場合は接合部分のゴムチューブをもっと長くすればいいんですが、チューブにステンレス棒を挿すのが大変。

それぐらい摩擦力があるので、取れる心配はほとんだろう。

ステンレス棒のコストダウンに成功!


 さあ、材料代をもう一度確認。

  1. バーべキュー用のステンレス棒2本 入手難易度:☆、70円/遠投カゴ @DIASO
  2. 蛍光遠投カゴ 入手難易度:☆☆、100円/遠投カゴ @釣り具屋
  3. ビーズ 入手難易度:☆、10円/遠投カゴ @100円ショップ
  4. 丸型中通しおもり 入手難易度:☆、50円/遠投カゴ @釣り具屋 (鉛は安くない・・・)
  5. サルカン 入手難易度:☆、10円/遠投カゴ @釣り具屋
  6. 熱収縮チューブ 入手難易度:☆、10円/遠投カゴ

1が変更された以外の材料は同じで、総額250円。

1000円で4本もできます。 市販のカゴをざっくり1、000円とすれば1/4の値段です。

これで仕掛けをロスしても、ダメージは小さい。

おもりの重さのバリエーションを増やせば、遠投距離を延ばしたり、ウキとのバランスをとったりできる。


さあ、このカゴで実際に試し釣りだ。


こっ、これは!!


 実釣すること一晩。

これは、あかん!!!

対象魚はアジなので小さな魚。そうでなくとも、何度も遠投することでゴムチューブ部分が披露して破断。


甘かった・・・

こうなれば、接続部分はやはりすべて金属に。サルカンなどを挟むことなく、ステンレス同士を接続することにした。

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本体の枝部分で輪っかを作ってそこに新しいステンレス棒をぶら下げることは簡単だ。

ただ、そうするとコマセかごとハリス仕掛け部分がV字にならない。

V字にならなければ、道糸とカゴ、ハリスが1直線になり仕掛けが絡む。

こうなるとこのカゴを作る意味がない。

何とか、V字にするには・・・


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どうでしょう、この加工技術。

さすがに、我ながらすごいと思う。

簡単そうに見えるだろう。それはわかる。

だが、何度も言うが、ステンレスはか・た・い。

知恵の輪の様だが、まっすぐな輪っかありのステンレスが1本。

それにV字型の針金をくねくね巻き付ける。

両方のステンレス棒が接続できれば、V字の角度は調整できる。

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これで、1本で作った仕掛けと強度は全くそん色ない。

むしろどことなく、かっこいい・・・


ただし、接続部分が複雑に絡んでいるために針掛かりする場所が多い。

熱収縮チューブで被覆して作業完了。


やればやるほど加工技術が向上して、釣り具の完成度が上がっていく。


これに釣果がついてくればいいが、こっちばかり上達しそうだ・・・



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