作りまっせ~

 材料集めがやっと終わりました。

材料集めが本当に大変!! ここまでで作業の6割は終わったようなもんです、ほんとに。

まあ、一度作ると材料がすぐなくなるんで、また同じ店をぐるぐる回るんですけどね・・・えへ。
(2度目の購入行脚では”買占め”に走りがちですので要注意)

前回の記事はこちらへ。
一番効果なのは電気ウキトップ さあさあ、本体の発泡素材が見つかったので、まっすぐ飛ばすためにかっこいい羽根をつけないといけませんね。前回の記事はこちらへ。カゴ釣りの遠投ウキ(LED電気付き)を簡単に楽しく自作! 続いて・・・ : 外房でシマアジ・ヒラメ釣りの
www.gemini-blog.com
 
さて、最初はスタイロフォーム(発泡剤)をやすりで削りまっせ。

作業場所はベランダです。削り粕がボロボロ出るのでベランダが最適です。

削り粕が飛び散らないように段ボールに新聞を敷いて作業場所を作ります。

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準備するのはスタイロフォームとやすり、バーベキュー用のステンレス棒でっせ。

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わくわく、わくわく・・・

ウキづくりの難所は!?

 これから作成開始というところで、ウキづくりの最大の難関が現れます。

発泡剤のど真ん中にブスッと挿しましょう

「挿せばわかるさ、その難しさ」ってことで、これはなかなかの難易度です。

焼き鳥職人は「串打ち三年、焼き一生」とのことですが、まっすぐ打つのが難しいんですよ。


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発泡スチロールといえども、挿しこんでいくとかなりの抵抗があります。

貫通したときに何度も端から先端が出てきて、やり直しばっかり。

やり直しばかりしていると、成形完了時に間違えた穴ばかりがかなり目立ちます・・・

念のため言っておきますが・・・ 成型後に”串うち”しようなんて思わないでくださいね、絶対無理ですよ。
(せっかくの努力が無駄になりますよ)


串うち10本以上のベテランになると、コツがわかってきます。それは・・・

最初の5cmを完璧に挿せ!

後から考えると至極当たり前ですが・・・

最初がまっ直ぐ入っていれば、そのままの角度で棒は入っていくので出口も自然と真ん中になります。

5cmぐらい挿してから、発泡剤を90℃反転させて横の面でもまっすぐかを確認しましょう。

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最初がまっすぐさせたら残りは一気に差し込もうとせずに、数cmづつ差し込むイメージで押し込んでいきましょう。

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反対側(ステンレス棒の輪っかのある方)を地面に押し付けて、体重を徐々にかけるとうまくいきます。

数cmづつですよ、ゆっくり挿していけば・・・

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て・て・て・てっつて・てーーん。

どうですか!! 釘打ち3年ですよ、へへ。

さあ、削りのスタートラインに立ちました。鋭いほうをウキの海中側、輪っか側を海面側に見立てて削っていきます。

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最初から完成形を目指さずに、大まかに円柱を作ることを目指します。

最初から先端を細く、丸くしようなんて考えると削れ過ぎて修正できなくなりますんで。

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まずは角をとって、丸く丸くですよ。

ちなみに、やすりは押してはダメです。引いて削りましょう。

押すと発泡剤がぼろっと塊で剥がれやすくなります。

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丸くなってるかは先端を見るとわかります。とにかく全体を丸い円柱にするのが大切。

急がば回れ!

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簡単そうに見えて、経験ですよ。

早く削ろうとやすりに力を入れすぎると、すぐに発泡素材が固まりごと、ぼろっと削れてしまいます。

そうすると、修正のためにその周りも削らないといけないので、径がどんどん小さくなって修正不能になりますんで・・・
(まあ、こっちには畳半分のスタイロフォームがありますがね、わはは!!)


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円柱の完成度が上がり始めたら、ウキの先端側(画像の左側)を細くして尖がらせていきます。

全体を1/3に分けて、先端側を同じ角度で回しながら削ります。

その後、真中を少し緩やかな傾斜で削ると、ウキの先端側が細く、流線形に近づきます。

ここら辺からは成形から仕上げに向かいます。

凹凸を平らにすることに主眼が移るので、力を入れて引くことから、表面をなでるイメージに変えていきます。

軽く引いているだけでも、確実に削れますからね。ここからの失敗は修正不能になりますよ。

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最後は心棒周りをまーるく削ります。あくまで、やさしく、やさしく・・・

先端部分の失敗は全く修正できません。一回り小さなウキになってしまいまっせ!

海中側の成形が終われば、電気ウキ側の仕上げに入ります。

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ここは羽を挿すのと、電気ウキを差し込むためにある程度の太さが必要です。

2.5cmから3cm弱の直径にします。

本当は発泡ウレタンなら素材の強さがあるんですが、スタイロフォームは発泡スチロールなんで、あまり細くすると強度に若干の不安が・・・

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こんなことしたりして、くるくる回しながら偏りなく成形されているかを確認して仕上げです。

出っ張っているところは削って、最終仕上げです。

この後、紙やすりで仕上げ磨きをしますが、紙やすりはあくまで表面を滑らかにするだけです。

ここで少しでも出っ張っているところは、撫でるようにやすりを当てて完成度を上げましょう。

何度も言いますが、紙やすりでは形は変わりませんよ!!


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100円ショップの紙やすりは4種類。

2種類かけて表面を滑らかにします。今回は#80で粗削り、#180で仕上げにします。


ここで、初めて文明の利器の登場です。

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ふーー、かっこいい!! こう見るときりたんぽに見えてきます。

この作業は、ご想像通りで、サルでもできます。

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紙やすりは押しあてる必要はありません。手の上でくるくる回すだけです。

#80で粗削りをすると、ここまできれいになりまっせ。

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最後の仕上げは#180です。削りかすも小さくなります。

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作業完了ですが、小さなぼこぼこが目立ちますね。

これが、力を入れてやすりを動かした結果です・・・

まあ、使用に問題はありません。慣れてくれば来るほどきれいな面の加工ができるようになります。

一方で、”まあいっか”と思えるようにもなります。なんせ、商品でもなく、耐久性に影響があるわけでもなく、自己満足の世界ですから。

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実際は1つだけでなく、何本もまとめて成形します。

黙々と作り続けると、レベルアップできます。

太さを少し変えたり、しゅっとシャープなやつ、デブっとした形、長いやつ、短い奴なんていろいろ作っていきます。

おっと、忘れてました。お知りに電気ウキ用の穴をドリルで開けておきます。

なんせ、削り粕が出る工程はまとめてしまわないと、粕だらけになりますので。

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抵抗は小さいので、ドリルが暴れることはありませんが、手をケガしないように。

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こんな感じです。電気トップによって深さや穴の大きさは変わりますが、発泡スチロールなので少しは広がります。

接着剤をべっとり塗れば少しの隙間なら問題なしですしね。

電気トップを借り刺しするとこんな感じ。

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えーーっと、少し歪みましたね。

この作業一連の匠の作業を繰り返します。

無心になること2時間程度でしょうか・・・?! 一気に大量生産しました。

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穴無しは電気ウキ無しの日中用です。

既に塗装前工程に数本回っているので、全部で20本ぐらい作りました。

作るほどに完成度が急激に上がってきますね。


ウキ本体の加工が無事完了。

とにかく難しいのは串うちでっせ!!


次は羽を作って電気ウキトップをつけて・・・

つづく

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